ABCラジオ「ニュース探偵局」で放送されました。
(記事は「ニュース探偵局」サイトより引用)
05/11/12、05/11/15〜05/11/19 放送  
お口の中は危険がいっぱい! 歯に詰められる有害金属
ゲスト:
中垣歯科医院院長
     中垣直毅さん
 
半分が水銀でできている物質が歯に詰められている!
歯の中のパラジウムが、携帯電話のアンテナになっている!?
歯の金属間に発生した微弱電流が頭痛や肩こりを引き起こす!?
口の中の有害金属を入れないために、虫歯の予防を!
飲んだり食べたりの回数が増えるほど虫歯の危険が増える!
 突然ですが、あなたは虫歯の治療の際、虫歯を削った後の歯に、どんなものが詰められているか知っていますか? 歯の治療には、水銀が含まれたアマルガムや、金・銀・パラジウム合金といった金属が詰められるんですね。ところが最近、その金属が慢性的な体の不調、アレルギーや頭痛、肩こりの原因になっている可能性が指摘され始めました。今週は、現代人の"歯"の問題について、中垣歯科医院院長の中垣直毅さんにお話を伺います。
■半分が水銀でできている物質が歯に詰められている!
 豊中で開業されて何年ですか?

 「平成9年に開業しましたので、ちょうど8年ですね。
 元々、歯周病が専門だったので、歯周病を中心とした、虫歯とか入れ歯といった一般的な治療と、私自身が腰痛を歯で治したので、歯と全身という事を治療してきたんですよ。
 オープン当時からそういう患者さんも来られていました。歯を飛び越えた全身の愁訴、例えば『肩がこって、どこに行ってもとれないから見てください』とか、『めまいが、脳神経外科に行っても、内科に行っても治らないから見てください』とか、『皮膚科に行ってもアレルギーが治らないから、歯じゃないかと思って来ました』といった患者さんが来られます」


 愁訴とは何ですか?

 「原因不明の頭痛やめまい、イライラ、そういうのを『不定愁訴』と呼んでいます。
 今は、それを中心として治療しているんです。スポーツ選手も来ているんですけど」


 先生御自身が腰痛を歯で治したとおっしゃいましたが、どういう事だったんですか?

 「大学時代ずっと腰痛で、大学病院の整形外科に行ったら、『医師国家試験が終ったら、すぐ手術だな』と言われまして。学生実習で、腰痛の手術をしているのを見た事があったので、絶対切るのだけは嫌だという事で本を読んでいたら、歯科の分野で治るというのを知ったんです」


 その時、実際には、どんな治療をしたんですか?

 「噛み合わせと、不適合金属、つまり体に合っていない金属をとったという事ですよね。
 今はもう、朝から晩まで診療しても平気ですし、ゴルフを2ラウンド回っても全然大丈夫です(笑い)。
 歯の噛み合わせや歯科材料、特に金属が体にすごく大きな影響を与えているという事は、まだまだ知られていないんですよね。
 歯に起因する色々な症状、肩こり、頭痛、めまい、腰痛、眼、耳、婦人科、脳、心臓といった所に症状が出ている方が潜在していて、患者さん自身はもちろんですけど、歯科医ですらその原因が歯という事に気付いていない人が多いみたいなんですよ」


 金属の詰め物を問題点としてあげていらっしゃいましたが、どういう事?

 「金属以外の詰め物も原因となる事がありますけど、特に体に合っていない金属等の材料がかなり影響を及ぼしているケースがありますね」


 合っていない金属とは、どういうモノですか?

 「有名な金属で言えばアマルガムです。まだ現行の医療保険で使われているんですけど、欧米ではかなり問題になっていて、米国では訴訟合戦になっているほどなんですよ」


 アマルガムの何が問題?

 「アマルガムは、半分が水銀なんですよ。50%が水銀。自閉症の原因になるとか、脳に行ってアルツハイマーになるとか、肝臓や腎臓に溜まって機能障害を起こしたり、アレルギーを中心とした皮膚病を起こしたり、問題を引き起こします」


 これまでは、日本では普通に使われていたモノでしょう?

 「今でも使われています。だんだん止めていっていますけど、まだ年間かなりの量が出て行っています」


 アマルガムは、詰めているだけで、悪い影響がすぐに出てくるんですか?

 「出てきます。しかし、時間が経ってから出てくるケースもあるんですよ。入れた時は出なくても、皮膚の場合は10年経ってから出てきてアレルギーになる場合もあるし、2〜3日経ってから出てくる人もいるし。
 逆に、肩こりや頭痛で来られて、『今からアマルガムをはずしますね』と、はずした瞬間に『体が楽になりました』と言う患者さんが非常に多いんですよ。
 例えば、腕が40肩とか50肩でずーっと上がらないと訴える患者さんに『金属をとりましょう』と、とった瞬間に上がるんです。
 アマルガムだけじゃないですよ。他の詰め物でも同じような事が起きます」

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■歯の中のパラジウムが、携帯電話のアンテナになっている!?
 他にはどんな金属が問題なんですか?

 「医療保険で使われるのが、アマルガムとニッケル・クロム、それに保険の主役である12%金・銀・パラジウム合金、金パラって我々は呼んでいますが、そう金属が保険で使われています」


 ニッケル・クロムは何が問題なんでしょう?

 「ニッケルとかクロムは、発ガン性があると言われているんですよね。
 2008年でしたか、欧州ではクロムが使用禁止になってくるんで、ソニーはそれに先駆けて、クロムを電化製品に使わないように撤廃していっているんですよ」


 そういったモノを口に中に入れているわけですか?

 「保険で認められているわけです」


 国から『使うな』というお達しは、まだ来ないんですか?

 「毎年保険点数は改正されるけど、材料の改正は無いですね」


 金パラは、何が問題ですか?

 「これは、あまり表立って言われていないんですけど、ドイツでは言われているんですよ。銅を含む金パラは使わないようにという事で、ドイツの保健省が呼びかけているんですよね。ドイツ製の体に良い金属、生体親和性があると言われている金属の製品パンフレットを見ますと、必ず注意書に『パラジウムは含まれていないので、安全です』と書いてあるくらいなので、たぶんドイツでは問題視されていると思うんですよ」


 金・銀・パラジウム合金は、人体にどういう影響を及ぼすんですか?

 「電磁波のアンテナとなったり、アレルギーを引き起こしたりします。パラジウム自体が、アレルギー・テストのリンパ球幼若化テストをしますと、50%以上の人に陽性反応が出たりするんですよ。
 我々の臨床でも、肩こり・頭痛・腰痛で来られた患者さんの金パラをはずした瞬間に症状が改善する人がいっぱいいますから」


 電磁波のアンテナとはどういう事なんでしょう?

 「耳元で携帯電話を使いますよね。その電磁波を金パラがキャッチするわけですよ。電磁波障害でフラつきや頭痛や色々な事を訴えて来院される患者さんの金パラをとると、患者さんが『楽になってきた。フラつきもなくなってきた』と言うわけですね」


 患者さんのうち、それらの金属を入れているのは何割くらいですか?

 「ほとんど入っています」


 それ以外の詰め物は無いんですか?

 「保険外ですか? よく最近マスコミで、ノンメタル治療というのが出てきますね。セラミックとか樹脂とか、その混合物でハイブリッド・セラミックとか、それらを使う治療をノンメタル治療と言うんですよね。金属を全く使わない治療という事で、それが体に良いと。
 そのノンメタル治療も良いですし、高カラット金・プラチナ合金と言って、非常に純度の高い金とプラチナを含んでいる材質も良いと思うんですよね。
 どちらが良いかというのは、チェックして、患者さんに応じて入れるんですけど、どちらもデメリットは、保険がきかないので値段が高い」


 どれくらい高いのですか?

 「1本当たり数万円になります。どんなに安くても5万円はくだらないと思います。
 でも、ノンメタル治療には、色が白くて美しいというメリットもありますよね」

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■歯の金属間に発生した微弱電流が頭痛や肩こりを引き起こす!?
 体に合っていない金属は、どういう仕組みで悪影響を及ぼすんですか?

 「金属というのは、イオンという形になって溶け出すんですよね。
 イオンとして歯茎に出て行った場合は、歯茎を黒くします。全身に行くと、アトピーや皮膚炎、掌跡膿胞症といった皮膚病を引き起こしたり、内臓に蓄積したりするんですよね。特に、脳、肝臓、腎臓に蓄積して、臓器障害を起こします。アルツハイマーなんかも、金属が原因ではないかと言われています。
 患者さんの髪の毛を採取して、毛髪検査をするんですよ。どれだけ体に有害な金属が、基準値を超えて蓄積されているかが解ります。逆に必要な金属、必須ミネラルがどれだけ足りていないのか、採りすぎているのかというのも毛髪検査で解るんですよね。うちでやっていますけどもね。
 しかし、まあ歯からだけじゃないんですよね。魚を食べたり、予防接種や飲み水からも色々な有害金属が入ってきます。毛髪検査をすれば、それらと歯との問題も、患者さんと話していけるんですよね。
 口の中の金属の悪影響の仕方は他にもあります。イオンを放出して、そこから電流が発生するんですよね。ガルバニック電流と呼ばれているんですけど、その電流が体に色々な異常を起こすという事があるんですよ。電池の仕組みと一緒なんですよ。口の中に違う金属があると、イオン化傾向の差によって、電池みたいに電流が流れ出すんですよね。口の中は、唾液によって伝導性が高まっているので、電流が発生しやすいんですよ」


 電流は、体に悪い?

 「ドイツでは、電流3マイクロアンペア以上、電圧89ミリボルト以上は、人体に有害とされていますが、頭痛、肩こり、膝の痛み、胃腸の障害、脳や心臓、色々な所に影響が出ます。
 脳波とか心電図とかを、皆さん、とられた事があると思うんですが、それは脳や心臓で発生する微弱電流を測っているんですね。ですから、口の中で電流が発生すると、脳とか心臓に影響が無いわけがないですよね」


 合わない金属は悪い事だらけですね?

 「そうですね。でも、皆さん、気付いていないんですよね。歯に詰めても、すぐには影響が出ないですし、詰め物を信じているので、まさか原因が自分の歯の金属だったとは思わないんですね。
 でもうちに電気をとる機械、放電する機械があるんですが、色々と調子の悪い人を調べて、これは電流が原因かなあと思う人の電流をとった瞬間に、頭痛が消えるんですよね。あるいは、今からマッサージに行こうかと思うくらい肩がこっている人が、電流をとった瞬間に、『楽になった。全然こっていません』という具合に改善するんですよね。
 今まで噛み合わせと全身は影響があるというのは、マスコミで言われてきたんですけど、詰め物がここまで影響しているというのは、最近になって特に言われてきていますね」

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■口の中の有害金属を入れないために、虫歯の予防を!
 現状の中で、我々はどうしていったら良い?

 「保険が適応できないので、我々も毎日ジレンマの連続なんですよね。本当に治療費が高価になってしまうんで。でも、歯は削ってあるので、何か詰めなければいけない。それは、現時点では避けて通れないところなんですよね。で、金やプラチナだと言っても、今の財政状況では、それが保険で通るわけもないんで。
 でもまあ、これから生まれてくる子供はもちろん、今皆さんが持っている歯をいかに予防していくかという事が重要だと思うんですよ。本来、皆さんは28本の白くて削っていない歯が生えているはずなんですから。
 我々日本人は、保険制度があるゆえに、安くて歯が治るという事で、歯というのは悪くなるものだという意識があるんですよね、まだまだね。悪くなったら、歯医者さんに行って、安く治してもらえばいい。歯は悪くなるものだし、少々詰め物があっても当たり前という意識ですよね。
 その歯を、いかにきれいなままキープして、予防していくかという事が、これからできる事だと思うんですよ」


 今一番新しい予防の仕方とかありますか?

 「まず、なるべく早く取り組む方が良いですよね。小さなお子さんは特にね。もちろん大人には大人の予防法があって、既に詰め物がある人も、これ以上は増やさないようにという予防法があるんですけど、子供さんであれば、まずお母さんに注意していただきたいんですね。虫歯菌というのは、お母さんから子供へ感染していくと言われています。子供は虫歯菌を持って生まれてきませんからね。それから、やっぱり甘いモノというのは、お母さんが教えちゃうんですよね。甘さという味覚は、最初食べた時は、あまりおいしいと思わないんですってね。でも、お母さんが『おいしいよ、おいしいよ』とついつい与えたり、子供がうるさいから『これ食べときなさい』と与えちゃって、甘いモノ好きの子供ができちゃうんですよね。そういうところからも虫歯は防いでいけると思うし、噛み合わせの問題も、歯ごたえあるモノを食べさせたりして、取り組んで欲しいですね」


 柔らかい食べ物が多くなったのが原因ですか?

 「そう言われていますね。最近の子供は、アゴが小さくなって、歯が思うように所定の位置に並ばない。で、乱杭歯になると。
 噛むっていう事は、脳の発育にも影響するとも言われていますしねえ」


 乱れた歯は、虫歯になりやすいですよね?

 「そうですね。歯ブラシもしにくいし、食物も停滞しやすくなるので。それがまた悪循環を引き起こすと思います」


 これから歯を守っていく為にお薦めの手入れの仕方は?

 「最近、一人一人の異なるリスクに対応した予防プログラムを立てる事ができるようになってきたんですね。カリエスリスクテスト、訳すと虫歯危険度検査と言って、唾液の質や量、緩衝能(食後、口の中は酸性に傾き、その後、中性に戻るんですけど、その戻りやすさの事)、虫歯菌、ミュータンス菌やラクトバチラス菌の量を測定したり、飲食回数、プラークの蓄積量等を調べて、患者さん一人一人のプログラムを立てるのに、有効的なテストなんです」

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■飲んだり食べたりの回数が増えるほど虫歯の危険が増える!
 「虫歯予防法として、まだまだ知られていないんですが、食事の回数が問題となっているんですね」

 朝・昼・晩の3回の食事に問題が?


 「3回くらいだったら問題は無いんですが、お母さんは、どうしても、たくさん食べたら虫歯になると思っているわけですよ。『今日は、これだけの量にしておきなさい』とよく言いますよね。例えばジュースでもね、体には問題があるか解りませんけど、1リットルのジュースを一気飲みしても、歯にはそんなに悪くないんですよ。ところが、『コップ1杯のジュースにしておきなさい』と言うと、子供はチビチビ飲みますよね。冷蔵庫に置いておいて、チビチビ飲むと。その回数が虫歯を作るんですよ」


 どうしてですか?

 「飲んだ後の3〜10分くらいの間に、口の中は、菌によって酸性に傾いてしまうんですよね。その酸性に傾いた時に、虫歯ができると言われているんですよ。
 1日3回食事をする人であれば、3回酸性に傾く。その間におやつを食べる人であれば、おやつの回数分、さらに、ジュースを飲んだ、チョコレートを食べた、飴を食べた、またジュースを飲んだとなると、何回も酸性に傾いて、唾液が中性に戻すわけですよね」


 虫歯になる危険の回数が増えちゃうんですね?

 「そうです。飲食回数が問題なんです。そのコツを知っているだけで、すごく予防効果があるんですよ。一所懸命努力しているのに虫歯を作ってしまうお母さんは、それを知らない。だから、『食べても良いけど、今まとめてこの時間にこう食べなさい』とまとめて食べさせるようにすると、歯にはそれほど問題がないです。これはもう、声を大にして言いたいですね。
 そうすると、将来詰めるかも知れない詰め物の数も減らせるんです。有害な金属、不適合金属を減らす事もできるし、歯を失う本数も減らす事ができます。
 本来、皆さんには28本の削られていない白い歯があるはずですので、それをいかに削って悪いものを詰めないようにするか。いかに本数を減らさないようにするかなんですね。今、日本人の歯を、80歳で20本残そうという『8020運動』をしているんです。ちょっと前のデータですが、日本人は80歳で5本なんですよ。28本あった歯が5本になるんですよ。でも、米国では17本、スウェーデンでは20本残っているそうですね。そこが意識の違いなんですね。
 28本あった歯が5本になるということは、23本抜けるわけですよ。23本、歯医者さんに抜きに行って、消毒しに行って、歯を作り直してという事をしてきたわけですよ。
 歯が悪くなってから治療の為に歯医者に通うのではなしに、悪くならないように治療に通うほうが、よほど時間や痛み、費用の節約になるわけですよね。予防中心型の歯科医療と言うんですけど、痛くない人も、悪くならないように、定期的に歯医者さんにかかるというのを予防管理中新型の歯科医療にシフトしていかなければ、歯は残らないと思うんですよ。それぐらいしなければ、8020運動の目標や、それ以上の効果は、運良く達成できる人もいるかも知れませんけど、皆で平均値を上げるというのは無理だと思いますね」

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